
2010年リリースのホラードラマ。
制作はBABEL(ZENピクチャーズのホラー系のレーベル?)で監督は松浦幹三さんです。
本編の長さは58分。
あらすじは以下の通りです。
心霊雑誌の記者、蒼井しずかはカメラマンの夏目と共に関東四大魔境と呼ばれる瓢兵山で「叫ぶと呪い殺される」というやまびこ伝説の取材を行っていた。
山の麓にある奉賛寺という寺に立ち寄った二人は、平安時代に村を襲った大飢饉と山の神として祭られていたやまびこ様の怒りを鎮めるために村人を人身御供として捧げていた事実を住職から聞かされる。
山の異様な雰囲気を感じながらも二人は取材を続けるが、村の人々の口は硬く誰もやまびこ様の正体を決して語ろうとはしない。
それほどまでに恐れられるやまびこ様の正体とは一体何なのか?
叫ぶと呪い殺されるという言い伝えは本当なのか?
事実を突き止めるため、ついにしずか達は禁断の地に足を踏み入れるのだった…
ZENピクチャーズ作品にお約束の拷問シーンがない純粋なホラー作品。
夜の山中で撮影されているシーンが多く、この点でも他のZENピクチャーズ作品とは異質な印象です。
ただきれいに枝打ちされた山林なのであまりおどろおどろしさは感じられませんでしたが。
ストーリーはやまびこ伝説の他に山中に現れる少年の霊と宝石店の強盗誘拐事件も絡んできます。
時系列に少し違和感のあるところもありましたが、それなりにまとまっていると思います。
ただホラーとしてはそれほど怖くありません。
台本が悪いのか役者の演技が悪いのか(あるいは両方か)、全体的にセリフ回しがかったるく緊張感に欠けます。
ZENピクチャーズ作品はセリフが聞き取りにくいとよくいわれますが、本作もその例に漏れずセリフが聞き取りにくく作品への没入の妨げになっています。
また美術や特殊メイクのクオリティも低めです。
人間の首が切断されるショッキングなシーンがありますが、頭部の作り物感が強くグロテスクな印象は薄いです。
肝心のやまびこ様も姿をはっきり見せ過ぎていて不気味さがありません。
終盤の強盗誘拐犯がやまびこ様に襲われるシーンでは犯人が銃でやまびこに抵抗するのですが、強盗犯が向ける銃口の動きに合わせて反復横跳びをして銃弾を避けるやまびこ様のアクションはまるでドリフのコントのようでおマヌケにすら見えました。
他にもただのリポーターだと思っていたしずかに唐突に霊能力者設定が出てくるなど、説明不足な部分もあったりしてあまり作品に引き込まれませんでした。
そんな本作で唯一良かったのはラストの滝川さんの入浴シーン。
ストーリー上必要なシーンではありますが、長めに時間が割かれていてサービスシーンも兼ねているのは明らか。
背中とお腹と足元しか写らないシャワーシーンは土曜ワイド劇場や火曜サスペンス劇場を彷彿とさせるものがあり、懐かしさを覚えました。
(※現在、本作を視聴できるのはZENピクチャーズさんの公式サイトのみのようです。ZENピクチャーズ公式サイトはこちら。)
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