
木下鈴奈さんのデビューイメージ作品。
リリースは2003年でメーカーはコム・アライアンスです。
作品は31分の本編と5分のメイキング、6分の特典映像を収録。
本編は大きく分けてイメージパート、インタビューパート、ミニドラマパートの3つのパートで構成されています。
特典映像は木下さんが視聴者に向かって「Happy Birthday To You」を歌ってくれるミニ映像集です。
ご丁寧にも一月生まれ用から十二月生まれ用まで全12パターンの映像が収録されています。
この作品のリリース時、木下さんは20歳。
キリっとした美人ですがほうれい線がくっきりと出るタイプのためかやや老けて見えます。
体はスレンダー体型で、ジャケットに記載されているプロフィールによると身長が156cm、スリーサイズがB80cm・W54cm・H82cmとなっています。
作品の撮影地は沖縄。
首里城、ホテルの庭園、プール、海で撮影されています。
季節は夏でイメージ作品を撮影するには最高のシチュエーションです。
しかし残念ながら視聴後の満足度はかなり低めでした。
一番の理由はイメージパートの短さです。
10分しかありません。
そしてそのイメージパートの内、水着のシーンはたった1つ。
しかもその長さはわずか1分です。
当然イメージ作品としての過激さは限りなく低いです。
一応その1分間しかない水着のシーンを解説しますと、水着はスカート付きのワンピースタイプでビビッドなピンク色の子供っぽいデザインのもの。
ロリっぽい雰囲気を出したかったのか、髪型をツインテールにしていますがあまり似合ってない気がします。
プールサイドのサマーベッドに横になっているところと浮き輪につかまってプールに浮かんでいるところを写して早々に水着シーンは終わっていきます。
これでこの作品における水着のシーンは終了です。
ちなみにその他のイメージシーンもセクシー要素は皆無です(首里城を観光してたりします)。
なぜこのようにイメージパートが短くなっているかというと、インタビューパートが長いからです。
その長さは10分で本編の三分の一を占めます。
内容はホテルの庭園を散歩しながら自己紹介的な簡単な質問に答えるだけで特に面白みはありません。
もう少しインタビューを削ってイメージパートに充てるべきだったと思います。
本編のラストを飾るのはミニドラマです。
こちらも10分ありますが、これは妥当な長さでしょう。
恋人を亡くした女の子が一緒に来るはずだった海を訪ねるストーリーで、恋人への想いが爆発するラストの泣きの演技が見どころです。
ただ全体的に自主制作映画っぽさが強く、クオリティが高いとは言えません。
一番の問題点は二人の思い出になるはずだった海があまりきれいでないこと。
曇天なのは仕方がないにしても、砂浜に木の枝や細かいゴミが落ちていたり、後ろに小汚い掘っ建て小屋が写り込んでいたりするのが気になって作品の世界に入っていけませんでした。
そもそもこんな重い設定のストーリーをイメージビデオに入れるのもどうかと思います。
ここまで否定的なことばかり書いてきましたが良いと思ったシーンもあります。
それは夕暮れのホテルの庭園で撮影されたシーン(インタビューパートとは別)。
白いワンピースに身を包んだ木下さんは落ち着いたレディといった趣きで、夕暮れの庭園で海風に吹かれながら佇む姿にはどことなく郷愁感があり、映画のワンシーンのようです。
特にバルコニーから遠くを見つめる横顔がとても美しく目を奪われました。
一応良いところもあったものの、全体的な内容の薄さは否めない作品だと思います。
しかし驚くべきことに「沖縄には3日間いた」という木下さんの発言がメイキング内にありました。
一体この作品のどの部分にそれほど時間をかけたのか不思議でなりません。
現在は主に声優として活動している木下さんですが、インタビューパートで「声の演技の指導を受けている」という旨の発言があり、この頃から既に声優としての活動も視野に入れていたことが分かります。
その後アイドルとしてはそれほど売れなかったようですが、地道にやりたいことを続けていらっしゃるのはスゴイことだと思います。
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